ルネサス系マイコンの開発環境をどんどん出していきます。
使用マイコンは H8/3694F です。このマイコンはサークルの部室からパク...借りました。
手術
マイコンボード裏面には、かつての RS-232C レベルから TLL レベルへ変換する IC が載っていますが、ホストから TTL レベルの信号が出ることが標準の現代では必要ありません。なので、IC 自体を取ろうとはせず、Vcc ランドを熱して剥がしてしまいます。IC2 の16番ピンを切除します。僕の場合は IC の足をニッパーで切ってから半田ごてを当てました。
コンパイラとか
binutils は 2.30、gcc は 8.2.0、newlib は 2.4.0 を用意しました。
以下に configure
を示しますのでご参考に。
$ ../configure --prefix=/usr/local/h8300-elf --target=h8300-elf --disable-nls--enable-lto --with-system-zlib --disable-werror --disable-bootstrap # binutils
$ ../configure --prefix=/usr/local/h8300-elf --target=h8300-elf --enable-languages=c --disable-libssp --with-newlib --disable-nls --disable-threads --disable-libgomp --disable-libmudflap --disable-libstdcxx-pch --enable-multilib --enable-lto --with-system-zlib --disable-werror --disable-bootstrap # gcc(1回目)
$ ../configure --prefix=/usr/local/h8300-elf --target=h8300-elf --enable-multilib --disable-werror --disable-bootstrap # newlib
$ ../configure --prefix=/usr/local/h8300-elf --target=h8300-elf --enable-languages=c,c++ --disable-libssp --with-newlib --disable-nls --disable-threads --disable-libgomp --disable-libmudflap --disable-libstdcxx-pch --enable-multilib --enable-lto --with-system-zlib --disable-werror --disable-bootstrap # gcc(2回目)
リンカやスタートアップファイルは、コンパイラのディレクトリからコピペで持ってくればいいでしょう。それぞれを以下に示します。
書き込みソフト
Open H8 writer を使います。コンパイルしたらパスの通っている場所に置きましょう。
なお、対応マイコンには使用する 3694F が含まれませんが、3664F のフリをすればOKなので問題ありません。
$ h8write -3664 Debug/main.mot /dev/cu.usbserial-AI0454E0
というわけで、Mac で H8 もできました〜
結構前からできていたのですが、本記事にて公開させてもらいました。