この記事はQiitaにも投稿している記事です。今後はQiitaは放置気味に、ここのブログで更新していきます。
僕が MacBook を買ったのは今年2015年の3月末。MacBook Air Early 2014 13インチです。
「Mac のほうがターミナルをンッターン!!( Enter キー強打 ) って出来そうでいいな」という軽い気持ちで貯金を叩いて一括購入しましたが、いやほんといいですこれ。
にわかながらも、様々な分野に触れることが出来てすごくいい経験になってます。
豊富な種類の美しいテキストエディタのおかげでコードを書く作業がはかどります。C、PHP、HTML/CSS、jQuery なら、人並みにはできるかなといったところ。
さて、そんな経験の中で、今回僕は MacBookAir に Ubuntu をインストールしました。この記事は Ubuntu で書いてます。
僕の環境では既に SSD に OS X と Windows 10 が入っていました。ともに 60GB 。内蔵 SSD の容量は128GBなので空きがありません。そこで、前の PC で軽〜く使っていた Ubuntu を入れたくなり即実行したので、やったことをまとめておきます。
ストレージはどうする??
僕の SSD は上述の通り OS X と Win にそれぞれ領域を割いているため、内蔵ストレージにはインストール不可でした。
そこで、この間秋葉原で安く購入した SDカード 32GB に入れてみようということになりました。以下は外付けメディアへのインストール方法、インストールメディアに関わらず同じ操作となるインストール後の設定となります。
外付けストレージからの起動について
Ubuntu を単に SDカードにインストールしたところで素直に起動してくれるほど Mac は単純じゃありません(?)。EFI ブートする必要がありますが、そこら辺は正直わかったようでわかっていない状態なのですべて Google 先生に投げました。
導入レシピ
まず、使うものは Mac のディスクユーティリティーと rEFInd です(ネーミングセンスすごいっすね)。この rEFInd は過去に rEFIt という名前だったもので、マルチブートローダーです。
まず、使用するストレージのパーティションを切りましょう。GUID パーティションテーブルで2つにカットです。先頭パーティションをrEFInd用にしましょう。ラベルは適当にrEFIndとつけておきました。サイズは20MB(0.02GB)で十分です。今 ubuntu でdf -h
したら使用済み容量は2.27MiBと出てきました。
rEFInd をダウンロードしてきて、解凍先のフォルダにcd
で移動し次を実行します。
sudo ./install.sh --ownhfs /Volumes/rEFInd(上でつけたラベル)
これで導入は OK。内蔵 SSD には何も変更は加えられていないのでご安心を。
後は Ubuntu のインストールをしましょう。USB インストールが一番手軽だと思います。
ブートローダーはインストール先のパーティションにインストールしてくださいね ( 例えば/dev/sdc2 に ubuntu をインストールしたら、ブートローダーの GRUB 2 は/dev/sdc2にインストール )。今のところ、swap なしで十分いけてます。
環境を整えよう
これでインストールは終わりです、早速起動してみましょう。起動法は勿論、メディアを挿してMacを Option キーを押しながら起動するといった方法です。
しかしこれで導入は終わりではありません。Wifi がつながらなかったりするのでそこら辺をどうにかしましょう。
1. Wifi を使えるようにしよう
こちらのページの中ほど「ネットワークアダプタのドライバーのダウンロード」から手に入るものを、順次sudo dpkg -i
してください。なんか順番があった気がしますけど、最終的にすべてのパッケージがエラーなくインストールできればいいので、そこまで神経質になる必要はありません。
再起動すると正常に Wifi が使えるようになってると思います。
2. パッケージをアップグレードしよう
さて、ネットにつないで一番最初にやることといえばパッケージのアップグレードです。というわけで、sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade
しましょう。ちなみに、全部やって3時間はかかると思ってください。
3. 日本語入力できるようにする
nihongo ga nyuuryoku dekinai to suggoku komarimasuyone.
というわけで、IME の設定です。
「システム設定」→「言語サポート」の、「言語」タブにある「キーボードに使うIMシステム」を fcitx にしてください。デフォルトではこうなっているはずです。僕は iBus はうまく使えませんでした。
次に、キーボードアイコン ( 場合によっては「あ」となっているかも ) をクリック。そして「設定」に行きましょう。
↑このキーボードアイコンです。
出てきたウィンドウから、「全体の設定」→「拡張オプションの表示」をチェック。「入力メソッドをオンに」、「入力メソッドをオフに」を設定してください。
なんでハングルなんだろう・・・?
これでできているはずです。
4. 必要なパッケージをインストール
Ubuntu は標準ではそれほど多くはパッケージがインストールされていません。お好きなパッケージをインストールしてください。
僕が入れたものの一部を紹介します。一部を除いてapt-get
でインストールできます。
名前 | パッケージ名 | 詳細 |
---|---|---|
build-essentials | build-essential | gcc やら make やら。必須でしょう。 |
Git | git | バージョン管理。必須でしょう。 |
gksu | gksu | GUIアプリケーションをターミナルから起動するときにはsudoよりもgksuのほうがいいそうです。 |
gconfエディタ | gconf-editor | 設定パネルで設定しきれないことをいじれるように。 |
Unity Tweak Tool | unity-tweak-tool | Unity の挙動を少しいじります。 |
synapticパッケージマネージャ | synaptic | パッケージ管理は GUI のほうが便利なときもありますよ。 |
chromiumブラウザ | chromium-browser | 火狐よりもこっちのほうが好き。 |
Dropbox(Nautilus) | nautilus-dropbox | クラウド。重宝してます。 |
VLC Media Player | vlc | 動画プレイヤー。コーデックのことを気にしなくていいので楽です。 |
Ubuntu Restricted Extras | ubuntu-restricted-extras | とかいいつつ、コーデックは入れたい。マルチメディアコーデックパック。 |
DVD読み込みライブラリ | libdvdread4 | DVD 見たいよね。いらないかもだけど。 |
p7Zip | p7zip | 7-Zip 形式に対応させておく。 |
RAR | rar | 同じく RAR も。 |
Vim | vim | テキストエディタ。僕は Vim 派です。 |
Gvim | vim-gnome | Vim で Lua 対応版が欲しい人はこちらもどうぞ。 |
alien | alien | 「あり得ん」じゃなくて「エイリアン(部外者)」です。RPM しかないパッケージを DEB に変換したいときに。 |
sl | sl | lsが失敗した時の表示をお茶目に。 |
cowsay | cowsay | パイプで引数を渡すと牛さんが喋ってくれます。 |
The Fuck | (thefuck) | コマンドを打ち間違えた・sudo しなかった時などに使える。簡単な導入法、動作の様子はこちらからどうぞ。インストールは pip で。 |
pip | python-pip | 上で使う pip です。 |
5. Flash Playerをインストール
普通に入れればいいじゃんって感じでしょうけど、Chromium に入れるためには特殊な方法を取る必要があります。
Google Chromeではインストールは必要ないです。
まずは、pepperflashplugin-nonfree
をapt-get
でinstall
してください。次に、sudo update-pepperflashplugin-nonfree --install
で Flash Player が入ります。この時に Chromium を起動中でしたら、再起動してください。
但し、この方法を使うと Flash Player はsudo apt-get upgrade
で更新されませんので、暇なときにでもたまにsudo update-pepperflashplugin-nonfree --install
してくださいね。
6. トラックパットの加速を有効化しよう
上にある dconfエディタを使います。インストール後にdconf-editor
から起動してください。
そしで、org -> gnome -> settings-daemon -> peripherals -> touchpad の motion-acceleration の値を増やします。
参考サイト
http://ottan.xyz/os-x-ubuntu-dual-boot-2-1236/
http://qiita.com/cm3/items/ec4b6b8dce63bc107510
http://barry-tangram.blogspot.jp/2015/09/32gbusbubuntu.html